2023年よく聴いた曲

体調悪めなので簡潔に

 

1.almost over / siraph

 

 3種類のグルーヴが楽しめてお得。16分裏拍から入るパートは快/不快のギリギリを攻めていてすごい。ベースを追うと怖くなる。

 

2.疾走銀河 / TEPPAN

 「京騒戯画」のED。アニメから見ることでイントロが(内容の難解さから)戸惑いの符号となる。曲より先にアニメを見た方がいいかもしれない。

 

3.気になっていく / ネクライトーキー

 MVは先に見ない方がいいかもしれない(質が悪いのではなく解釈面で)。レジリエンスなど見据えている暇がない人向け。

 

4.[ ]DENTITY / BEMANI Sound Team "HuΣeR" 

 試験前最寄り駅のゲーセンで粘着してたので。

 

5.dataplex(アルバム) / RyojiIkeda

 性質上YouTubeでは聴こえない音があるのでサブスク推奨。本当に疲れているときに聴ける。自分がエレクトロニカというジャンルに求めるものの完成形の一つだと思う。

 

6.光の中へ / 結束バンド

 ずるいよ~!

 

7.ぶーしゃかLOOP(vinyl mix) / 岡村靖幸

 最近の岡村靖幸の痩せ方が心配。

 

8.Workin' Hard / 藤井風

 ワ~ギナ~

 

9.食卓 / なとり

 YouTubeの広告で知ったアーティスト。若すぎる。アルバムもよかった。

 

10.Electric Injury / siqlo

 ボルテがめちゃめちゃうまい相互に教えてもらった。譜面もおしゃれ。サイケデリックトランスは掘りづらい。

 

11.ルフラン feat. 笹川真生 / 理芽

 作風が広すぎる~

 

12.RV8(アルバム) / AOKI takamasa

 こういうミニマルな曲はパズルによく合う。

 

13.ネプトゥーヌス / サカナクション

 夜の公園をぐるぐる回る用のプレイリストを作っていて、そのなかの1曲。

 

14.明滅の果てに / ELFENSJóN

 普段そこまで聴かないジャンルだけど妙に刺さっている。またアニソンを掘りたくなった。

 

15.Nujabes PRAY Reflections(アルバム) / Haruka Nakamura

 メンダコぼっちMADで流れてそうなローファイサウンド

 

16.手紙 / overused

 ぼわっと明るいのに全体的に歪みまくったインスト、特にブレイク以外刻み続けるバスドラムが破滅的な印象を与える。バンドはこの曲をリリースした直後に解散したらしい。ただそれをいや~いたたまれないね~と軽々しく悔やむ(悲劇的なストーリーを楽しむ)ことすら躊躇わせる魔力がある。

 

おまけ

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何があっても"絶対に"Little Rock Overtureで100点を取る

 

はじめに

 本記事では精密採点DX-Gにて、採点狙いであることを大衆にばらすことなく何があっても"絶対に"Little Rock Overtureで100点を取る方法を述べる。

 

準備とおことわり

精密採点Aiでその場が回っていた時は、「演出はDX-Gの方が好き」「風水的によくない色をしている」「個人的なトラウマがある」「AIごときに俺の歌を分かった気になってもらいたくない」「リザルトの脳みそが怖い」「音程バーの光沢がやばい」「虹ピクミン何があっても"絶対に"納税しない」などと適当な理由を付けDX-Gへ変更してもらう。

・部屋によって後述する"抑揚"が極端に入りにくいことがあるが、その場合は諦めるか、一旦大衆全員を部屋の外へ追いやりマイクの感度調整を行う。

・あくまでボーナス加点込みの100点(俗に言うボナカン)をそこそこの再現性をもって出せるようになることが狙いである。この記事の方法ではサムネイルに設定した加点無しの100点(ソテカン)は出せない(はず)。

 

予備知識

しゃくり…音程バーをおよそ鍵盤1つ分下の音程(曖昧で可)から入り、何があっても"絶対に"すぐ正しい音程をなぞる。

ノ←こんなイメージ

こぶし…音を一瞬だけ何があっても"絶対に"上げる。

Λ←こんなイメージ

 

参考動画

(恥ずかしくなり次第消えます)

 

 

やるぞ!

※曲を通して何があっても"絶対に"音程バーが切り替わるたびにマイクの距離を変える。最初は近めに添え、「世界が全部~」から離し、「おんぼろ~」からまた近づけ、以後繰り返す。

※音程正解率は最低でも89%は欲しい(難しい)。

 

1.Aメロ

消(しゃくり)せない過去を 激しく憎んだ
世界が全部 逆(音程注意)さまに見えた

んぼろ自転車で 小高い丘から
真っ直ぐな気持ち 坂道け下りた
になれ

 いずれのしゃくりも自然に入れることができる。何があっても"絶対に"入れよう。

 音程については「さ」を「か」と同じ音程で入れてしまいがちである。何があっても"絶対に"気持ち上から入ることを意識しよう。「で」も同様。

 ロングトーン何があっても"絶対に"バーの最後まで音程と声量を一定にしながら伸ばしてほしい。

 

2.Bメロ

がてちを抜けて 広が(こぶし)る景色
この世界の真実は
空と 宇宙と きみと
確かな気持ちだったんだ(こっそりビブラート)

 左右振りが難しいが、肘やのどぼとけを巧みに使いなぞってほしい。

 「が」のこぶしは本家を多少誇張しながらモノマネをするとより自然に入る。そして「みと」が本曲の最高音程(ファ#)。一般的な男性は多少苦しいが頑張って出してほしい。

 ビブラートは何があっても"絶対に"こっそり入れよう。本家ではビブラートを一切入れていないため、本来は入れない方が自然である。しかし100点を出すには何があっても"絶対に"ビブラートとロングトーンを最低1秒入れる必要があるのだ。気を付けてほしい。ディープシーロマンのキャラはいつだって君を狙っている。

 

3.サビ

だから シンフォニー 今まだ小さな光の
揺るぎない力強さを 歌託すのさ

やがて セレモニー いつかこのきな交響詩を(最高音)
鳴らそうぜ もっと フルボリュームに
まるで銀河のパレード

 メロディーが細かいため、何があっても"絶対に"音程バーをなぞることに注力しよう。またこのパートにおけるこぶしは特にモノマネが有効になる。動画ではどういう訳か"全然"入っていないが許してほしい。ここは音源を聴き込みぐにゃっと捻る感覚を体にしみこませよう。

 「だから」「やがて」「まるで」はバーが飛ぶため音程も迷子になりやすい。それぞれ頭は「ミ゛」から入ると暗記すれば格段になぞりやすくなる。

 

4.アウトロ

せない過去に さよならできるさ(すぐマイクOFF)

(マイクON)土砂降りになっても 大きく笑うのさ(すぐマイクOFF)

 ここで重要になるのがマイクのスイッチの切り替えである。動画のロングトーン部をよく見ると途中で切れているのだが、これは少しだけ「ド#」の音を入力し、音を伸ばしながら"電源を"切っているためである。

 これにはチャート(リザルトに出てくる五角形)の「安定性」の減点を防ぐ役割がある。あまり歌い慣れていない男性はこのあたりでバテ始めるのだが、震え声は何があっても"絶対に"入力したくない。ならばいっそ途中で切ってしまえばいいのだ。

 1秒未満で切れば仕様上ロングトーンと判定されず、ついでに音程もクリアしたまましのぐことができる。いやでもさっきロングトーン何があっても"絶対に"伸ばしてほしいと言っていたじゃないか、なんだその一休さんのような"屁理屈"はと思うかもしれないが、

 逆に体力に自信がありストレートなロングトーンを伸ばすことができるのであれば、この操作は必要ない。

 

おわりに

 がんばれ!

MEGALOVANIA(EX)の考察

 

 

 

 

 

 

 

 twitterの青い鳥は無機質な「X」へと変貌を遂げた。経営難で元より息は長くなかったらしい。だから今こうして呟けるだけで幸いなのだろう。

 

 しかし我々は回転コンベアがベルトコンベアになり、死にながら生きている寿司すら消え去り、ただ注文した皿が高速で走ってくるはま寿司の侘しさを知っている。この青い鳥もそこに居るだけでひとつまみの華やかさはあったのだ。

 「変えるだけなら簡単だよ」「気持ちでSNSを作ってはいけない」と宮崎駿のようなことを口々に叫ぶ日々。だがそれでもあの青い鳥は帰ってこない。

 

 我々は外したマスクを握りしめ、他のプラットフォームを探す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 misskeyにもmixiにもみんはやにも馴染めなかった我々は踵を返す。そしてこの沈みゆくタイタニック号に身を委ね、鳥の詩を合唱する古来のオタクとして果てることを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもまず、星を見に行こう。冷笑と屁理屈に塗れたこの世界から抜け出し、誰のためにでもなく光る星を見に行こう。そこで青い鳥を弔おう。

 ついでにおいしいものも食べに行こう。お母さんが作ったバタースコッチパイはどこにも売っていないが、それに近しいスイーツはそこかしこにある。

 あとトイレに行こう。twitterに夢中になりすぎた我々はパソコンに張り付き、何度も膀胱を破裂させたものである。スマホの画面は割ってからが一人前と言うように、膀胱も爆破させることで初めて「ツイッタラー」を名乗ることができた。しかしその安直な考えはチープシーロマンだ。冷静に考えれば泌尿器科の医療逼迫を招くだけであったはずだ。膀胱にイニシエーションとしての機能はなく、ただ椅子への屎尿のスピルオーバーを防ぐ役割であるべきなのだ。

 

 

 外へ飛び出すには、今しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






大宇宙の法典(EX)の考察

1.はじめに

 前衛的な配置がありながら、案外総合やら笑顔やらマークされることが少ないのが大宇宙の法典(EX)である。全体的に重たくレベル47の体力譜面として認識されているからだろうか。

 だがしかし、本当にそれでいいのか?ド屑(EX)という本譜面の子供のような配置が登場した今こそ目を向けるべきである。なぜその配置なのか。なぜ大宇宙の法典なのか。本記事ではフルバージョンの天庭の歌詞にも着目しつつ、本譜面に隠された意図を紐解くことにした。

 追記:本記事は天庭の歌詞あさき本人へのインタビューを論拠にしている。

 

2.32-35小節目

 

 Aメロに枝の折れた、無慈悲な枯れ木が現れる。

 植物は日光のある方へ伸びる性質がある。この枯れ木もきっと太陽へ向かい伸び続け、道半ばで枯れ果ててしまったのだろう。

 しかしこの枯れ木をみっともない、ああはなりたくない、ダサい、キモい、うんこと嗤うことができるだろうか?私はできない。なぜならこの枯れ木こそが「人間の在り方」そのものを体現しているからである。

 何か目標を成し遂げるには積み重ねの手前、必ず希望が必要なのは周知の事実だ。ただ志を強く持てば持つほど願いは叶う、と妄信してはならない。気持ちはこの世に伝わらないのだ。誰が決めたわけでもない時の運によってどうとでも転がってしまう。どれだけ泥臭く努力しようとも挫折がありうる事実から逃れてはならない。

 しかし、だから夢も希望も持たない方が生きやすいだとか、そのような厭世的な教訓へと歪曲させるのは"逃げ"である。

業火はいつでも貴様らの背中を焼いている

 人間は皆自ずと希望を持ち続け、成功か失敗かのギャンブルを繰り返す。時にみっともない姿で犬死をすることもある。このみずぼらしい趣で屹立した枯れ木のように。食べて寝なければ生きていけぬように。これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。これはそんなゲームだ。ただその理、いや大宇宙の法典を真正面から受け止めるのだ。

 

3.おわりに

 しかし希望により推進力が生まれ、ここではないどこかへ必ず行けることだけは間違いない。その先がどこであろうとも。

 

 ――その安直な考えはチープシーロマンだ。

はっ!

             ブォン…

 

 あなたは森羅万象に意味を付与することへ強迫的になりすぎています。天庭は天庭、大宇宙の法典(EX)は大宇宙の法典(EX)です。笑顔譜面は笑顔譜面、良譜面は良譜面としておもしろがる、その瞬間沸き起こった情動を大切に抱卵する。そのように楽しむことも必要ではないでしょうか。

 

 ――その安直な考えはチープシーロマンだ。

 

 

 抱卵の仕方も様々です。何も我々は情動を情動として味わうことをないがしろにしているわけではないのです。ただなぜそのように感じたのか解析することもまた味わい方の一つであり、またそこから離れ、このようにただ理屈をこねくり回すことも別の楽しみを生むのです。

 

 

 いや、でも作者はそこまで考えてないと思うよ

 

 うるせえ!踊らされる前に自分から踊れ!周りに迷惑をかけなきゃいいんだよ!

 

 

 

 違う!!緑は馬鹿なだけだ!!

 

 

 

 青なんて暗くて陰険なだけじゃないか!!

 

 

 

 むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 待ちたまえ君たち

 

 

選曲家劇場採用案 ubi / 坂本龍一 の解説

 

 私の投稿が採用された選曲家劇場からもうすぐ1年が経つ。あの山口一郎11月16日復帰予定氏から名前を呼ばれる日が来るなど夢にも思っておらず、当時騒音に悩まされながら住んでいた木造アパートで独り大騒ぎしてしまったのを今でも覚えている。

 この手の種明かしが野暮ったいのは重々承知である。が、もうさすがに時効(誰も見ないし覚えてない)だろうと、体調が回復してきた今述べることにした。

 

 まず公式に与えられているメインテーマ「音楽が映像に与える影響力」はもちろんのこと、「2回見てようやく理解できる伏線を置く」ことを方針としていた。これまで放送された多くの作品は映像と音楽を同時に見る・聴くことにより、音楽によって拡張された物語やユーモアなどがすぐ理解できるようになっていた。山口氏が1度作品を見てすぐリアクションを返す、という構成がその証左である。

 そのような(不文律的に構築された)フォーマットを壊し変化球を投げなければ、自分の知識量とセンスでは絶対に採用されることはないだろうと考えていたのだ。一見TANJI氏のPendulum Musicとネタが被っているように見えるが、(放送された解説を読み私が解釈した限り)実は方針が全く異なるものだったのである。

 この映像の最後に赤ちゃんの存在が示唆される。伏線を置くとするならばこれだろうとあっさり決まった。赤ちゃん、いや生命のメタファーと言えば、一定のリズムを短く刻む鼓動である。そこでメインらしい音楽とは別のテンポで一定のリズムを刻んでいて、かつメインテーマ「音楽が映像に与える影響力」を検証するにふさわしいであろう曲を厳選した。

 その結果、以下の2曲が最終候補となった。

 

1. In My Room / Fennesz

 "緊迫した悪い予兆"を連想させる。この映像には元より面会室、何かを話し合うスーツの男など不穏な要素が多分に含まれている。しかしこの曲を合わせることで妊娠をも喜ばしいものではなく、どこか不吉な印象を持たせることができる。果たして本当に産まれるべき生命だったのだろうか。

2. ubi / 坂本龍一

 In My Roomとは相反する"鎮静"を連想させる。従って主に妊娠より手前のシーンの印象を大きく変容させることができる。手錠をかけられた男の目つきは鋭い。しかし感情表現が苦手な彼は、新たな生命を宿した彼女を目の前にして喜んでいるのかもしれない。スーツの男の一方もその事情をもう一方の男へ訊き、微笑ましく思うのであった。

 

 この2つの大きな違いは鼓動となる音である。In My Roomは「ドクン」という鼓動らしい音、ubiは「ピコーン」というリアルなそれとはかけ離れた音であった。

 が、ここで逆に「映像が音楽に与える影響力」を考えてみる。「ドクン」は元より鼓動を連想させやすい音である。ただこの「ピコーン」はあらゆる解釈が可能で、直接鼓動へアプローチすることは難しい。

 直接的ではなくアプローチが難しいことが、音楽の可能性をより広げるものであると考える。そして映像というヒントを与えられてようやく気付き、そうだったのか、という閃きによる快感をより強くするのである。

 ここで鼓動、もとい生命まで遡る。生命とは輝きである。電源のない、ただそこに自立し凝縮されたエネルギーが定期的なリズムで漏れ、光を放つ。それを鼓動という形で我々は聴くことができる。このように抽象化し音楽へ再変換するのであれば、まさにubiの音が最適なのであった。

 このように「映像が音楽に与える影響力」も考えることにより、「2回見てようやく理解できる伏線を置く」方針にも厚みを持たせることができたのであった。

 

 以上がubiを選曲するまでに至った過程である。今年は山口氏の体調か番組側の事情なのか分からないが、シュガー&シュガーは放送されなさそうだ。なんにせよいつかまた再開してほしいし、山口氏にはしっかり休んでいただき(間もなく復帰予定のようだが)、また元気に活動を続けていただきたいと切に願っている。そして次回も選曲家劇場の視聴者募集があるのであれば、また楽しんで応募したい(投稿者数に対する採用枠の狭さを鑑みるに、同じ投稿者が2度採用されるのかは怪しいところだが)。

 

 

 蛇足ではあるが、私自身も様々な爆弾を抱えている虚弱体質ゆえ何度も長期間寝込む。だから休む罪悪感、もどかしさなど、あらゆる苦しみを年中痛感している。しかし山口氏は人並み外れてストイックに物事へ打ち込んでいて、それに加え群発頭痛という「自殺した方がマシ」とも言われるらしい痛みにずっと耐えている。だから山口氏の休養の苦しみ(度合いではない)は私にも計り知れないに違いない。

 ただ私が今倒れても立ち上がるときを待ち続け、回復してからあらゆる活動、取り分けやりたくもない、ただただ辛い試験勉強を続けていられているのは、山口氏の姿勢を見習っているからである。夜は乗りこなすものなのだ。

 ご本人がこの記事を見ている訳がないのだが、改めてどうかお体を大事にして、いつまでも強く生きる姿を遠くから眺めさせていただきたい。

 

 前述した可能性をより広げることのもう一例として、私が不眠治療(恐らく一生完治はしないのだが)の応援歌と勝手に歪曲しながら反芻している「さよならはエモーション」のフレーズを引用し、本記事を閉じる。

さよなら

僕は夜を乗りこなす

ずっと涙こらえ

忘れてたこと

いつか見つけ出す

ずっと深い霧を抜け