ディープシーロマンのキャラのWINアニメに出てくる発光体の考察

1.はじめに

 夏といえば海、海といえば加山雄三の船全焼、加山雄三の船全焼と言えば海、海といえばディープシーロマンのキャラ。夏の風物詩とも言えるこのキャラには謎が多く、なんだか分からないがかわいいから好きというファンも多いのではないだろうか。

 とりわけ謎なのはキャラの中のキャラの存在、そしてWINアニメに出てくる発光体。

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右側の窓にうすぼんやりと見えるキャラの中のキャラ

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 発光体

 私はあらゆる書物を読み解明を試みた。2徹の末ようやく見つけたのがキャラの中のキャラの連絡先である。血眼ですぐさま電話をかける。そして都内の某カラオケ店へ呼び接触に成功したのだ。以下にその時録音していたインタビューの内容を示す。なおキャラの中のキャラと発光体の正体を暴いてやると全力を尽くしたが、私のコミュニケーション能力が芳しくなく、いささか痒いところに手の届かないインタビューになってしまったことをまずこの場でお詫びしたい。

 

2. ディープシーロマンのキャラの中のキャラとの対談

私「あなたがディープシーロマンのキャラの中のキャラさんですね?」

ディープシーロマンのキャラの中のキャラ(以下、デ)「はい。私がディープシーロマンのキャラの中のキャラです。」

私「お会いできて光栄です。今回はよろしくお願いします。」

デ「よろしくお願いします。」

デ「それにしても外の空気は気持ちがいいですね。緑の香りがします。LCLに満たされたディープシーロマンのキャラから出たのは20年ぶりです。」

私「LCLとは?」

デ「要はコックピット外からの攻撃を守ってくれる液体です。平たく説明しますと、ディープシーロマンのキャラと私は心身共に繋がっています。それにより融通の利く制御が可能になる訳ですが、深海では様々な外敵に襲われるのです。水圧もそう、未知の生物もそう。それらから身を守るバリアーがLCLです。ちなみにオレンジ味です。」

私「なるほど。でも呼吸はどうするのですか?」

デ「ディープシーロマンのキャラはオウムガイ。水の中で暮らす生物です。人間の私とオウムガイの彼は、誤謬承知で申し上げますと一心同体です。いいとこ取りができるとも言えます。水中ではオウムガイとして、地上では人間としての生活ができる。だから大量の酸素は必要としないのです。」

私「ええと、いまいち腑に落ちないというか納得できないのですが、そうなのですね。」

デ「これらの仕組みを他人に理解させるのはとても難しいです。私自身も理解し切れていない箇所が多々あります。よく分からないのは仕方がありません。」

私「なるほど。とにかくそれほどまで難しいプロジェクトに挑まれていると。」

デ「そうです。私の仮定を確かめるため、そして地球を救うための営みです。」

私「仮定?」

デ「はい。仮定です。」

私「その仮定というのは…私でも理解できる範疇で教えていただきたいのですが。」

デ「承知しました。できる限り噛み砕いてお伝えします。」

デ「まず魂はご存じで?」

私「私をバカにしているのですか?」

デ「いや、分からなくて。あなたの知的水準が。すみません。すみまセントラルドグマ。」

デ「ではその魂というのはどのようにして人間の身体に入っているのか、想像がつきますか?」

私「ええと、考えたことがないですね。脳の中にぬるっと…とかですか?脳が動かなくなったら死んでしまいますし。」

デ「本当に考えたことがないのですね。脳が動かなくなった場合、元にあった魂はどこへ行くのでしょうか?」

私「天国?悪いことをしたら地獄だったり。」

デ「違います。その人の体からずれるのです。魂そのものはこの世に残り続けます。」

私「ずれる、とは?」

デ「魂はご想像の通り目に見えません。人間が動いている時は体と魂が同じ場所に重なっているのです。『生きている』と魂は体に追従し続ける。そして『死ぬ』と追従をやめる。」

デ「ただ実は魂というものは生きていないんですね。厳密には意志を持っていない。だから自身に追従をする力はないのです。」

デ「余談ですが同時に永久に生きている、とも考えられます。肉体的な死は魂にとって一つの通過点でしかないのです。私が今いるこの部屋にも、先人の魂がうごめいているかもしれません。」

デ「そこで魂の『座標』を決めている物体がどこかにあるに違いない、と私は考えました。」

私「なるほど。今までに生まれてきた魂の座標を管理しているビッグデータ、と言ったところでしょうか。」

デ「そうです。意志を持ったビッグデータです。私はそれを『桃尻ブライトネス』と呼んでいます。」

デ「それがあると睨んだ場所が、深海です。」

私「桃尻ブライトネスを求め、ディープシーロマンのキャラを創り出し、深海に潜っているということですね。」

デ「おっしゃる通りです。」

私「それで…あったのでしょうか?桃尻ブライトネスは。」

デ「はい。確かにありました。」

デ「それがこの発光体です。」

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私「あっ…これは!」

デ「いたく喜びました。仮定とした場所にも形にも、全て合致していました。」

デ「が、もう1つ重大な仮定があるのです。」

私「なんでしょうか?」

デ「人が肉体的に死んでもデータは残り続けるのです。すなわち誰かが産まれるたびに容量が大きくなっていく。そして桃尻ブライトネス自身が肥大化していきます。」

デ「私は何度も桃尻ブライトネスを訪れました。年月を重ねるにつれ、確かに肥大化していました。私の仮定は幸か不幸か当たっていたようです。」

デ「肥大化し続けるとどうなるか、お判りでしょう。」

私「大きくなります。」

デ「ふざけた進次郎構文は求めていません。深海を圧迫するのです。」

デ「大きくなり過ぎた桃尻ブライトネスはまず深海の生態系を脅かし、ゆくゆくは地上に現れ、我々地上の生物をもなんやかんやで滅ぼすでしょう。」

私「ええっ。我々桃尻に滅ぼされるんですか?いやだなぁなんだか。」

デ「それが現実です。なので肥大化を止めなければなりません。」

デ「止めるにはどうしたらいいか。答えは1つ。」

デ「人類を滅ぼし、新たな命を生み出させないようにする他ありません。」

私「ちょっと待ってください。それでは元も子もないじゃないですか。」

デ「人類が滅亡するか全ての生物が滅亡するか。トロッコ問題のようなものです。私は分岐器を動かし、少ない命を犠牲にするという選択を取ったまでです。」

私「いや、そんな…でも無理ですよ。あなた1人の力で人類を滅亡させることなんかできるわけがない。」

デ「本当にそうと言えるでしょうか?」

デ「ディープシーロマンのキャラはいつだって君を狙っている。」

ムキムキムキムキ。せり上がってくるディープシーロマンのキャラ。バシーン。思い切り引っぱたかれ私は死んだ。スイーツ(笑)

 

 

3.おわりに

 ディープシーロマンのキャラにいつ遭遇するのか、気が気でなくなってしまった読者もいるだろう。だがそれが現実なのだ。肥大化し続ける桃尻ブライトネスに圧殺されるか、ディープシーロマンのキャラに引っぱたかれて死ぬか。その2択を迫られている事実は揺るがない。死は突然訪れる。この瞬間を精一杯生きて悔いのない人生を歩むことが、今我々にできることなのだ。

 とでも思っただろうか。その安直な考えはチープシーロマンだ。「ディープシーロマンのキャラの中のキャラとの対談」本文の前後にある空白によく注目して欲しい。

 皆も悪質なデマに踊らされてはならない。ネットには嘘ばかり流れている。情報の取捨選択が的確に求められる厳しい時代になっており、嘘を信じ不利益を被った場合それは"自己責任"となるのだ。

 気をつけてほしい。ディープシーロマンのキャラはいつだって君を狙っている。